美術品・古書古典籍作品撮影のポイント

こちらでは、査定判断時の重要な要素となる作品の写真の撮影方法について解説いたします。
ジャンルごとに撮影していただくポイントがございます。
査定・買取りのお申込みの際には、こちらのポイントをご参照のうえ作品写真をご用意ください。
※スマートフォン・タブレットご使用の方は、丁寧なガイダンス付の専用アプリが便利です。

掛け軸
■掛け軸全体を撮影する
画面内に掛け軸全体がおさまるよう、正面から撮影します。
作品の全容を把握するため、作品の一部が画面からはみ出たり、斜めのアングルになったりしないようご注意ください。
また、撮影時は手ブレやピンボケ、影の映り込みにご注意ください。
■本紙(絵の部分)を撮影する
画面内に絵の全体がおさまるよう、正面から撮影します。
■署名・印章を撮影する
印章の部分がはっきりと見やすいよう、できるだけ大きく 撮影します。
署名・印章が両方ある場合は、どちらも撮影してください。 ※署名・印章がない作品もあります。
■箱書やその他を撮影する

箱書や鑑定書など、添付物があれば撮影してください。
箱書は、文字の書かれている部分がもれなく画面に入るよう、撮影してください。

【例:鑑定書】

鑑定書は、内容がはっきりわかるように撮影します。

【例:箱書】

箱書も、内容がよく見えるように撮影します。

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額装の作品

フラッシュ・照明などのガラスへの映り込みにご注意ください。

■額装の作品全体を撮影する
画面に額縁も含めた作品全体がおさまるよう、撮影します。
■本紙(絵の部分)を撮影する
画面に本紙の全体がおさまるよう、正面から撮影します。
寄りすぎて絵の端が切れてしまったり、引きすぎて小さくなってしまわないよう、ご注意ください。
■署名(サイン)・印章を撮影する
サインや印の全体がもれなく入るようにしてください。
サイン全体がはっきりと見やすいよう、なるべく大きく撮影します。
※署名(サイン)や印章がない作品もあります。
■シール・箱書・その他を撮影する

額の裏のシールや鑑定書など添付物がある場合は撮影してください。

【例:額の裏】

額の裏にシールがあれば撮影します。
内容がよく見えるよう、なるべく大きく撮影します。
※シールとは、作者またはその関係者が題名と作者名を記し、額の裏に貼ったもののことで、その作者の真筆であることの証明となります。

【例:鑑定書】

鑑定書があれば、撮影します。内容がよく見えるよう、なるべく大きく撮影してください。

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工芸作品

光の映り込み、影などによる色の変化、手ブレやピンボケは、作品の判別を難しくしますので、十分ご注意のうえ撮影してください。

■作品全体を撮影する
画面に作品全体がおさまるよう、撮影します。
作品の全体像と、質感や模様がなるべくよくわかるように撮影してください。
裏面や側面など、全体像を把握するうえで参考になる角度があれば、そのカットも撮影してください。
■銘(サイン・印章)を撮影する
画面に銘の全体がもれなく入り、なるべく大きく写るよう、撮影します。
※銘のない作品もあります。
■箱書を撮影する
箱書がある場合は、内容がよく見えるように撮影します。
また、文字の書かれている部分がもれなく画面に入るようにしてください。内側や外側など、複数の箇所に書かれている場合は、可能な限りすべて撮影してください。
■細部のアップやその他添付物を撮影する
特別な細工や鑑定書などの添付物がある場合は、詳細や内容がよく見えるよう、撮影してください。

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古文書・古典籍

文字や紙の状態がわかるよう、正面から撮影してください。
影の映り込み、手ブレやピンボケ、斜めからの撮影は、作品の判別を難しくしますので、十分ご注意ください。

■表紙を撮影する
画面に表紙全体がおさまるようにします。複数冊ある場合は、題簽 (タイトルが書かれた部分)が隠れないように撮影してください。
■見返しを撮影する
見返し(表表紙の裏の部分)に題名などがあれば、撮影します。
■本文の初めと最後を撮影する
画面に本文の最初のページ、最後のページ全体がおさまるようにします。
■日付・奥書・奥付を撮影する
奥書(おくがき)とは、書誌事項や署名・花押などが書かれている部分で、多くの場合巻末に記載されています。
画面に奥書のページ全体がおさまるようにします。
■表装されていない書状を撮影する
書状全体を正面から撮影します。
署名や花押・印章がある場合は、その部分のアップも撮影してください。
■その他のポイント
絵入りの場合は、絵の部分を撮影します。状態・内容がわかるように、絵全体を正面から撮影してください。
また、虫穴、シミ、破損など状態の悪い部分があれば、撮影してください。

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